タクシー運転手は未経験でもOKで、頑張った分だけ賃金に反映されます。自分の時間が作りやすい職業でもあるため、魅力を感じている方もいらっしゃるでしょう。しかし、実際はどれぐらい稼げるのか気になるところです。ここでは、タクシー運転手の賃金相場や、賃金アップの方法について詳しくご紹介します。

タクシー運転手の賃金相場

タクシー運転手の賃金相場は、タクシー会社ごとに異なるほか、地域によっても差があります。

賃金相場

タクシー運転手の賃金相場は、300万円～400万円です。一般的なサラリーマンより高収入で、とくに都会はタクシーの需要が高いため、賃金も高い傾向があります。しかし、タクシーの需要が少ない地方においては、都会と比較すると低めの賃金になります。

経験によっても異なる

タクシー運転手の賃金は、運転手の経験も収入を左右する要素です。経験が豊富であると、実務に基づく効率的な交通ルートなどが頭に入っているため、高収入が得やすくなります。初心者は、経験を積むことで効率的な運転ができるようになり、収入を着実に上げていくことが可能です。

固定給ではない

タクシー会社の賃金体系は、固定給ではありません。基本給に歩合給やボーナス、手当てもプラスされるのが一般的です。基本給は毎月得られる固定給で、歩合給は運転した距離や売り上げで決まります。そのため、どれだけ効率的に運転し、歩合給を増やすかが収入アップの重要な要素です。また、近年はタクシー配車アプリなどが普及し、サービスが良いとお客さんからの評価が上がります。高評価を得られると、運転手としての需要が高まり収入につながるケースもあります。

タクシー会社の賃金体系の種類

タクシー会社の賃金体系は、大きく3つの種類に分けられるため、それぞれの特徴を理解することは重要です。どの賃金体系のタクシー会社を選ぶかによって、収入に差が生じます。

固定給重視型

固定給重視型の賃金体系は、固定給が決まっており、一定以上の売り上げがあった時に歩合給がプラスされるタイプです。固定給重視型の賃金体系は、以前は多くのタクシー会社が採用していたものの、近年は減少傾向があります。きちんと業務をこなせば固定給が確保できるため、ガツガツ働きたくないタイプの運転手に向いていますが、頑張って歩合で稼ぎたいという運転手は物足りないかもしれません。

歩合重視型

歩合重視型の賃金体系は、固定給はほとんどなしで、運転手と会社が売り上げを分配します。歩合率はタクシー会社によって異なり、歩合率が50％であれば、月の売り上げが100万円であれば給料は50万円という計算です。頑張るほど収入がアップするため、やる気のある運転手に向いている賃金体系です。ただし、売り上げが上げられなかった場合、収入が低くなるリスクもあります。

混合型

混合型は、固定給重視型と歩合重視型を融合させた賃金体系です。固定給も保証されながら、歩合給も得られるため、一定の収入は確保しつつも頑張りによって収入アップが目指せるタイプです。ある程度の固定給が約束されているため、歩合で大きく稼ぐ自信がない新人運転手でも安心して働けます。ただし、会社によって歩合率が異なるほか、固定給が高く歩合は低く設定されている会社もあるので、会社選びには注意しましょう。

歩合給で収入アップを目指すには

タクシー運転手として収入アップを目指すには、歩合給を上げることが重要です。歩合給で収入アップを目指すには、次のポイントに留意しましょう。

流し営業は非効率

タクシーの顧客獲得方法として、流し営業があります。流し営業でも顧客は獲得できますが、効率は良くありません。流しで顧客を探すより、潜在的な顧客が多くいる場所に移動するのがベターです。お客さんを下ろしたら、潜在的顧客が多そうな場所に移動することで、顧客を獲得しやすくなるでしょう。

長距離よりも短距離の数をこなす

短距離のお客さんよりも、長距離のお客さんの方が効率の良いイメージがあるものの、必ずしもそうではありません。長距離のお客さんを選り好みするよりも、柔軟に対応するのがベターです。長距離はお客さんを目的地まで連れて行くまでに多くの売り上げを上げられますが、戻るのに時間がかかってしまいます。短距離のお客さんを数多くこなす方が、効率的な場合もあります。

周囲の情報を把握する

タクシーの歩合給を増やすためには、周囲の情報を把握することが大切です。大きなイベントがある場合、何時に終了するのかチェックしたり、それぞれのエリアにおいて、何時ごろに人が集まるのかなどを把握したりしておきましょう。そうすることで、潜在的な顧客が多い場所を見つけやすく、顧客が獲得しやすくなるでしょう。

まとめ